2024年12月1日:この惑星の支配者

見た:昨日見かけた淫らなものを見返す。

私だけが淫靡に感じるたぐいのもの。かなり心を奪われて良くない。良くないことも含めて婀娜っぽい。

聞いた:後述の出来事により人に虫の話をしたところ「かっこいい虫、ダサい虫の区別がある」との話を聞いた。

私は虫全体への興味が薄いので、かっこいい・ダサいの軸で虫を見たことはない。その人間いわく「かっこいい虫は甲虫、ダサい虫は繊維質」と言われた。よく分からないけど「カマキリが狡猾さと紐づけられるのは甲殻を持たないから」とする説が出たのは面白かった。確かに物語でかっこよくない役割を担う虫モチーフといえばハエ・ゴキブリ・カマキリ・トンボあたりで、甲殻がある虫はいない。そう考えるとカメムシって甲殻のかっこよさを臭気の減点が上回っているのか。

味:大福を食べる。引っ越しも落ち着いたし、そろそろ近所のお菓子屋さんでも開拓するか。

触った:安かった白菜で酸菜を仕込む。酸菜は塩漬けの白菜を常温で2週間放置する恐ろしい食べ物で、完成すると明らかに腐敗物の臭いと味がするけど加熱すると酸味が飛んで旨味だけになる。スープに入れるのと餃子にするのが特に美味しい。

安い白菜なだけあってアブラムシがめちゃくちゃついていた。葉っぱの部分はあまりにもびっしりついていて、取る労力が見合わないので一部捨てる。この惑星の支配者が虫であることを突きつけられて気分が良い。

嗅いだ:魚のようなにおいがした。パターンがあるのでその通りに対処すれば問題ない。